教室の中で子どもたちは一つ屋根の下で同じ授業を受けているけれど
皆が同じように知識を吸収しているわけではもちろんありません。
脳の使い方は人それぞれなのです。
ランゲージセンターのある左脳を主に使って学ぶ人は言葉を使って学ぶことが得意です
人口のおよそ15%-20%の人たちはこのタイプです。
ほとんど(60%-70%)の人たちは左脳と右脳の両方を使って学ぶので
言葉にビジュアル的なものプラスすることで学ぶことはよりたやすくなります
私たち英語講師が絵カードを手にして発音しながら学ばせるのはこのためです。
そして残りの15%-20%の人たちは主に右脳を使って学びます。
ビジュアル的には優れた才能を持っているケースが多いのですが読み書きを中心とする
学習には困難さが伴います。ランゲージセンターはそこには存在しませんから。
ディスレクシアを学んでいるとき多くの書物で左脳の機能の弱さについて書かれて
あるものが多かったのでつい私自身もその弱さばかりに目が向いてしまっていたのですが
つい先日新しいディスレクシアの子ども向けの教材がアメリカから届いて
それはもう右脳の強さを最大限引き出して読み書きを学ばせる
子どもたちが喜んで楽しく学べそうな教材で分厚いマニュアル本を一晩で読んでしまいました。
ディスレクシア先進国アメリカやイギリスには新しい指導法が次々と生まれ
それを学ぶのに時間が足りないくらいですが
日本ではディスレクシアと診断されてもその後がお先真っ暗状態なのです。
診断されることよりも保護者の方にとっては具体的に学習に関して手厚い支援が
行政や教育の現場から差し伸べられたらどんなに安心できるでしょう
障害なんて言葉がついて受け入れることそのものにたくさんの時間が
必要な保護者の方も少なくありません
早期発見、早期療育、行政のパンフには必ずそう書いてありますが
発見できてもその子に合った療育がされないのなら見捨てたも同じではないかと思うのです
脳は不思議な臓器です。どんな人にも偏りはあって何らかの不得意があるものです
世の中にはいろんな人がいてみんな自分の不都合が引き起こす暮らしにくさ
を感じて生きているはず。
だとしたらもっと学びにくさから生きにくさを感じている子どもたちに優しくなれるはず
子どもに係わる教育の現場にいる先生たち総てが右脳を中心に学ぶ子どもたちを認知して
その学ばせ方を身につけてくださることを心から祈ります。
みんな同じではないのです。同じ方法で学ばせるから障害が出てくる
個に応じた学ぶプロセスでクラス分けして学ばせるわけにはいかないもんだろうか。。。
特別支援教育は本当に生きた教育になっているのだろうか