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2010年12月02日

違う、違う

今朝の大分合同新聞の「ひと」の欄に登場させていただいてます。

前回のイベントの紹介記事を参考に書かれたのかディスレクシアについての

説明が同じように誤って記載されているのでここで訂正させてください


ディスレクシアは学習障害の一種で知能や聴覚、視覚に異常はないのに

とあります実際には知能にはまったく遅れがないのに脳の機能不全から

読み書きによって学ぶことが困難であるというのがディスレクシアです。

その際、聴覚や視覚などの入力(見え方、聞こえ方)に問題が生じている場合

入力された情報をうまく処理できずに空間認知などに問題が生じる場合、

聞いたことへの、あるいは見たものとの体の協調がうまくいかなくて

不器用になったり文字の書き写しなどが苦手になったりするなどの症状があらわれて

学ぶことに困難さが生じるということが分かってきています。


書かれる前に確認できるといいのですが前回もまったく同じ間違いだったので

一応連絡したのですがそれを見て書かれたのだと思います。

ディスレクシアという言葉さえ知らない人が多いので紹介していただくのは

とても嬉しいのですが正しい知識を持つことも支援の一つだと思うので

どうぞメディアの方は十分注意されてからお伝えくださいまし。

そして二人三脚でと伝えられている漆間さんも今回のイベントまでなので

そちらも合わせて訂正しておいてくださいませ。

  

Posted by sakura at 08:53Comments(1)ひとりごと

2010年06月17日

感動❤ビジョントレーニング

ディスレクシア支援に欠かせないビジョントレーニングの資格を取りに4人で神戸に乗り込みました。

それぞれどのように見えているのかチェックする方法やトレーニング法を学びながら

米国オプトメトリストの北出勝也先生がトレーニングされた視覚障害を持った

子どもたちのトレーニングの様子を追跡したビデオを見せていただきました。

手術するわけでもなく、難しいトレーニングをするわけでもない。

誰でも簡単にできるトレーニングを毎日ほんのわずか続けるだけで

子どもたちの顔つきまでもが輝いて見えた。


中にかなり重症の視覚障害の小学2年生~中学2年生までの成長の様子を追跡した

ビデオには涙が出ました。自信なげな大きな瞳の男の子が日々の努力で

たくましい素敵な笑顔の男の子に成長していく姿に私たちは自分たちの出会った

ビジョントレーニングの意味の深さを知り感動に震えました。




私たちは見えていると他の人がどのように見えるのか気にすることはありません。

気にしても視力がよいとか悪いとかその程度ではないでしょうか。

知ってください、見えていてもクリアに見えているわけではない人がたくさんいるということを。

あなたのお子さんはどう見えているかということを誰かに伝えたりはしません。

その見え方がお子さんにとって自然なことだからです。

本人でさえ生まれつきなのだからそれが他の人と違った見え方をしているということさえ

気づいていなかったりするのです。それほど視覚機能の問題は気づかれにくいのです。


アメリカではより視覚機能を高めたいスポーツ選手や一般の人で見え方に何らかの問題がある場合

また視覚機能に問題があるために学習能力を発揮できない子どもたちなどが国家資格を持った

オプトメトリストのクリニックを訪ねるのが当たり前になっています。


視覚機能は生後ゆっくり発達して通常は6歳くらいまでに土台が出来上がります。

しかし何らかの理由でうまく発達しない場合小学校に上がってから学習で躓いて

原因も分からず自信を失っていく子どもは今もたくさんいるのです。

勉強ができないのは本人の努力不足なんて決めつけてしまう前に

その背景に視覚機能の問題が潜んでいないかチェックすることは重要なことではないかと思うのです。

チェック自体はそれほど難しいことではないので私などはなぜ教育の現場で

虫歯をチェックするように視力検査と同様に見え方のチェックがされないのか不思議に思います。



視覚機能には三つの機能があります。

①視覚情報を脳に入力する機能
  
・視力、眼球運動、両眼のチームワークなど

②視覚情報を脳で処理する機能

・情報の理解、情報の記憶、情報の操作、空間の認識

③出力機能

・体との協調=手と目、手と足など


これらの機能がうまく働かないだけで学ぶことが困難だったり、不器用だったり

スポーツが苦手だったりするのです。

視覚機能に問題が見つかったとしても多くの場合、トレーニングや

メガネ(専門のメガネ店をご紹介できます)で改善することは可能です。


視覚機能の改善は大人になってからでも可能です。

まだこれから家族ぐるみで楽しくトレーニングできるようなプランを考え中です。

近々、ビジョントレーニングクラスを開講しますので今しばらくお待ちくださいね










  

Posted by sakura at 09:59Comments(0)ひとりごと

2010年05月20日

読んでね

知らない人の方が圧倒的に多い私たちの学習支援センター

今朝の新聞で紹介していただけました。




日本ではまだディスレクシアという言葉を知らない人が多いけれど

学習障害という言葉も15年ほど前に生まれました。

どんなことに困難を感じているのかということが脳科学の発達によって解明されて

学習障害の中で80%を占めているディスレクシアの特性が認知されるようになりました。

アメリカでは人口の15%がディスレクシアの何らかの症状があらわれているといいます

支援する機関も専門の指導者もたくさんいます。

もちろん日本語でもディスレクシアを抱えて苦労している子どもはたくさんいます。

日本は遅れているからという言葉で片付けるにはあまりにも酷です。

ディスレクシアは学ぶことに困難があっても学べないのではありません。

学習障害という言葉がまるで学習できない人という印象を与えて世の中に大きな誤解を

与えてしまっています。ただ違う学習の方法を求めているだけなのです。

そして特別な支援よりもちょっとした配慮でディスレクシアを抱える子どもたちの

困り感は格段に軽減されます。

その配慮の仕方を学び合う勉強会を各地で開催しています。


ホームページはこちらです。


  

Posted by sakura at 12:02Comments(0)ひとりごと

2010年05月19日

問いかけ

英語圏ではディスレクシアが顕著化し易いという不利を、

「読み書きが苦手な事は、勉強が出来ない事と同じではない」

という発想の転換につなげることに成功している。

全児童の一割以上にあたるディスクシアの子どもたちが学習効果を上げられる条件を整え、

更に他の学習障害の認知学的要因を解明して支援するという方向に進んでいる。

ディスレクシアの数も多いけれど彼らをサポートする人たちもまた多いのである。


日本では学習障害という診断をされることを嫌う保護者も多いという。

社会全体の無理解から生まれる誤解が生きにくい世の中にしているから。

ディスレクシア、あるいはグレーゾーンにいる子どもたちが苦労しなくても読み書きを習得し、

その労力を、自分らしく生きるための能力の開発や創造的活動などに費やすことができる

そんな環境を作ることはそれほど難しいことなのだろうか。。。


自己の能力を十分伸ばして活用し、その能力を自分でもそして他の人からも認めてもらう。

特に子どもの心の成育にとってそれはとても大切なことです。

個性を伸ばす教育と言いながら同一であることが楽な社会を作っている私たち。

ひとり、ひとりの子どもが自分の可能性に期待できるようにする為に私たち大人はなにができるでしょう。


  

Posted by sakura at 21:30Comments(0)ひとりごと

2010年05月15日

でけた!

朝から今(午後4時)までかかってホームページに手を入れて

やっとアップできました。一日なんてあっと言う間よね。

http://www.english-dyslexia.com/index.html

頑張ったで賞が欲しい私です。

  

Posted by sakura at 16:08Comments(6)ひとりごと

2010年04月28日

願い

アメリカのディスレクシアのインストラクターの集まりに参加しています。

サイトの掲示板にはインストラクターたちの貴重な体験や悩み、その回答など

皆で助け合って指導技術の向上に努めています。


日本でも特別支援教育士資格認定協会が認定する

LD・ADHD等のアセスメントと指導の専門資格があります。

資格申請条件は下記の通りです。

1.資格申請時に、次に示す連携学会のいずれかに入会していること。
  連携学会:日本LD学会(主幹学会)、日本教育心理学会、日本学校教育相談学会
  日本カウンセリング学会、日本学校心理学会、日本発達障害学会
  S.E.N.S資格を保持するためには、上記6学会のいずれかに所属していなければならない。


2.資格申請時に次のA~Cのいずれかを満たしていること。
  A:本協会が指定する大学院を修了した者。
  B:大学院において、本協会が指定する大学教員(S.E.N.S-SV資格所持者)の指導の下にLD・ADHD等の
    研究・臨床に1年以上携わった者。
  C:大学院、4年制大学、短期大学、専門学校の修了・卒業者で、以下のいずれかの要件を満たす者。
  ① 学校教育法に基づく学校(幼・小・中・高・大学・特別支援学校等)の教員で職歴2年
    以上(常勤)の者。
  ② 医療・看護・福祉等の機関に、専門職として2年以上(常勤)勤務している者。
    例)医師、看護師、ST、OT、PT、心理判定員、保育士等。
  ③ 上記以外のLD・ADHD等の関連職種に従事する者、及び従事していた者で、業務に従事していた時間が
    3,000時間を越える者。
    例)スクールカウンセラー、教育相談員等。
  ④ その他、本協会が適当と認めた者。


低学歴の経験不足、短足過ぎてハードルが越せそうにない私。

せめて保育士になろうかとも思ったが途中でやめた。

インターネットでこちらを見つけたから → http://www.dyslexia-teacher.com/

さっそく受講してインストラクターになりました。

ドアがあけっぱなしだったので入りやすかったです❤

確かに専門家で経験者なら安心して任せられるでしょう。

心意気や情熱よりも知識が大切なのはもちろんです。

でもアメリカの仲間たちは学校の先生、保護者の方、ピアノなどのお稽古ごとの先生

宗教関係者、ショップの経営者・・・係わるかも知れないなと思われる人

ボランティア希望者から家庭教師として働きたい人まで様々な人がいます。

そしてそのひとりひとりが子どもたちの力になっているのは確かです。


すでにコースを修了した人たちによって運営される掲示板には

新米や保護者の方からの悩み事、ベテランからのアドバイス、

新しいメゾットへの取り組みとそれらの評価など専門書よりも役立つ情報が満載です。


私も送られてくる英語のテキストの中の専門用語と格闘しながら

掲示板にこれはどういうこと?と書き込むと次の日には優しい英語で書かれた返信が

たくさん届いていてずいぶん助けて頂きました。


そして思うのです。普通の人たちが深い知識を持ったり、子どもたちとかかわることで

子どもたちと保護者が抱え込む問題を共有できる利点について。


社会に広がる発達障害についての理解の輪は

不安を抱える保護者の方の何よりの励ましになるでしょう。


日本では専門家とよばれるひとたちが子どもたちのために頑張っています。

でも私はこう思います。みんなが専門家になったっていいんじゃないかと。


アメリカの仲間たちにこう尋ねられます

日本の状況はどう?言葉に詰まる私です。

いつか胸を張って答えたい。日本の発達障害を抱える子どもたちは幸せよ。

社会全体でこの子たちを見守っているから、そう答えられるような日本になりますように。。



  

Posted by sakura at 11:21Comments(0)ひとりごと