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2010年04月28日

願い

アメリカのディスレクシアのインストラクターの集まりに参加しています。

サイトの掲示板にはインストラクターたちの貴重な体験や悩み、その回答など

皆で助け合って指導技術の向上に努めています。


日本でも特別支援教育士資格認定協会が認定する

LD・ADHD等のアセスメントと指導の専門資格があります。

資格申請条件は下記の通りです。

1.資格申請時に、次に示す連携学会のいずれかに入会していること。
  連携学会:日本LD学会(主幹学会)、日本教育心理学会、日本学校教育相談学会
  日本カウンセリング学会、日本学校心理学会、日本発達障害学会
  S.E.N.S資格を保持するためには、上記6学会のいずれかに所属していなければならない。


2.資格申請時に次のA~Cのいずれかを満たしていること。
  A:本協会が指定する大学院を修了した者。
  B:大学院において、本協会が指定する大学教員(S.E.N.S-SV資格所持者)の指導の下にLD・ADHD等の
    研究・臨床に1年以上携わった者。
  C:大学院、4年制大学、短期大学、専門学校の修了・卒業者で、以下のいずれかの要件を満たす者。
  ① 学校教育法に基づく学校(幼・小・中・高・大学・特別支援学校等)の教員で職歴2年
    以上(常勤)の者。
  ② 医療・看護・福祉等の機関に、専門職として2年以上(常勤)勤務している者。
    例)医師、看護師、ST、OT、PT、心理判定員、保育士等。
  ③ 上記以外のLD・ADHD等の関連職種に従事する者、及び従事していた者で、業務に従事していた時間が
    3,000時間を越える者。
    例)スクールカウンセラー、教育相談員等。
  ④ その他、本協会が適当と認めた者。


低学歴の経験不足、短足過ぎてハードルが越せそうにない私。

せめて保育士になろうかとも思ったが途中でやめた。

インターネットでこちらを見つけたから → http://www.dyslexia-teacher.com/

さっそく受講してインストラクターになりました。

ドアがあけっぱなしだったので入りやすかったです❤

確かに専門家で経験者なら安心して任せられるでしょう。

心意気や情熱よりも知識が大切なのはもちろんです。

でもアメリカの仲間たちは学校の先生、保護者の方、ピアノなどのお稽古ごとの先生

宗教関係者、ショップの経営者・・・係わるかも知れないなと思われる人

ボランティア希望者から家庭教師として働きたい人まで様々な人がいます。

そしてそのひとりひとりが子どもたちの力になっているのは確かです。


すでにコースを修了した人たちによって運営される掲示板には

新米や保護者の方からの悩み事、ベテランからのアドバイス、

新しいメゾットへの取り組みとそれらの評価など専門書よりも役立つ情報が満載です。


私も送られてくる英語のテキストの中の専門用語と格闘しながら

掲示板にこれはどういうこと?と書き込むと次の日には優しい英語で書かれた返信が

たくさん届いていてずいぶん助けて頂きました。


そして思うのです。普通の人たちが深い知識を持ったり、子どもたちとかかわることで

子どもたちと保護者が抱え込む問題を共有できる利点について。


社会に広がる発達障害についての理解の輪は

不安を抱える保護者の方の何よりの励ましになるでしょう。


日本では専門家とよばれるひとたちが子どもたちのために頑張っています。

でも私はこう思います。みんなが専門家になったっていいんじゃないかと。


アメリカの仲間たちにこう尋ねられます

日本の状況はどう?言葉に詰まる私です。

いつか胸を張って答えたい。日本の発達障害を抱える子どもたちは幸せよ。

社会全体でこの子たちを見守っているから、そう答えられるような日本になりますように。。



  

Posted by sakura at 11:21Comments(0)ひとりごと

2010年04月27日

マルチメディアDAISY

教育を受ける上で、「文字を読むこと」は当たり前のようにされています。

授業というのは、そのほとんどが読み書きの時間ですよね。

発達障害をもつ人達に共通していることだと思いますが、「みんなと同じようにできない」ということは、

大きなストレスを生む原因になります。それが積み重なって、「二次障害」を引き起こしてしまいます。

ここで大切なのは、周りの大人が代替手段を用意することで改善されることがあります。

役に立つツールとして、「DAISY(ディジー)」があります。

特に、マルチメディアDAISYはディスレクシアの人には有効で、パソコンにソフトをインストールして使い、

音声にテキストおよび画像をシンクロ(同期)させることができるのでユーザーは音声を聞きながら

ハイライトされたテキストを読み、同じ画面上で絵をみることもできます。

詳しくはDAISYの紹介サイト をご覧ください。

http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/index.html


DAISYは視覚障害者のほかに学習障害、知的障害、精神障害のある方にとっても有効であることが

国際的に広く認められてきています。アメリカやスウェーデンの録音図書館などでは

ディスレクシアへの録音図書のサービスが行われています

日本で「DAISY」は、一部の「読みに困難のある人」にしか適用されていません。

ディスレクシアの人たちが同じスタートラインに立つためには、障害の理解だけではなく、

こうしたツールとそれを誰でも利用できるようになる必要があります。


  

2010年04月26日

自分説明書❤

このブログをきっかけに佐賀にいる英語ディスレクシアのお子さんの家庭教師をすることになりました。

もちろんあまりに遠いのでインターネットを利用しています。

小学校4年生の男の子です。

いわゆるグレーゾーンにいるお子さんで学習障害とは診断されていないけれど

学習するのには非常に困難が伴っているのでサポートしてあげたいという

お母さんの熱い気持ちに動かされてスタートしました。


メールに添付された自分説明書なるものを開いて胸が熱くなりました。

お母さんの観察日記。そして言葉でうまく伝えられない彼の苦悩があらわされた絵。

そっか、こんなことが苦手なんだと一目見てわかる絵でそれはお母さんが

こんな風にすれば伝わるかもと今まで指導されてきた結果なのだと思います。

画面の向こうでまるで新しいおもちゃを与えられた幼子のように

嬉しそうにマイクに向かう彼。緩やかに頑張ろう

君の歩くスピードに合わせて。自分説明書に嬉しい絵が増えていくように。

  

2010年04月25日

学習障害(LD)、教師のできること

学習には3つの要素が必要です。

理解、認知、意欲です。

学習を困難と感じている子どものどの部分が弱いのかを判断することが支援のスタートになります。

他の子供たちと同じような学習方法で指導したり、

叱咤激励して反復することで能力を引き上げようとしても

LDを抱えた子供は本人の努力では追いつけない領域があるのです。

そして根本的な子供のもっている弱いところに気づいてあげれば

より充実したサポートが可能になります。

障害への対応ではなく見通しをもった対応が必要なのです。


LDは話す、聞く、読む、書く、計算する、推論するなどいずれかの学習能力に

遅れが見られます。そしてLDとADHDが重複していたり

高機能自閉症やアスペルがー症候群にも何らかの学習障害が見られるケースもあります。

ディスレクシア(読み書き障害)だけでなくそれぞれに見られる

コミュニケーション、社会性、行動、運動の困難も考慮に入れてサポートすることが必要です。


そのうえで理解の程度、認知の偏りややる気のあるなしを見極めそれに応じて対応策を立てます。

理解の程度を判断したら理解しているところからのスタートです。

そして認知の偏りでは視覚、聴覚など脳で処理するプロセスに問題を抱えている場合

他の子供と同じ学習では理解することは困難です。

この場合、見る、聞くだけでなく触れてみる、体を動かしてみるなど

できるだけ多くの感覚を使って学習させることが効果があるとされています。

この認知の偏りのために学習が進まず二次的に意欲が損なわれていることがあります。

この場合やる気を失った原因を取り除きどんなに小さい事柄にでも達成感を味あわせて

やる気を取り戻す指導が必要です。



そして子どもと同じくらいサポートが必要なのはその子供の保護者です。

障害に気づいていない人も気づいていても受け入れることができない人もいます。

周囲の無理解や不用意な発言に傷ついている人も少なくありません。

直接問題のあることだけを言及せずに困難が発生している背景も含めて

子ども本人のせいでも親の責任でもないことをしっかり伝えてあげましょう。








  

2010年04月20日

オプトメトリスト

アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパにはオプトメトリストという視覚機能の

検査、訓練を行う専門職があって国家資格になっています。

日本ではメガネ、コンタクトレンズの処方する時に出会います。視能訓練士とよばれています。

けれどアメリカでオプトメトリストとよばれている人たちの仕事はもっと多岐にわたります。

視覚機能に問題があるために学習能力を発揮できない子どもたちや

視覚機能をより高めたいスポーツ選手、

見え方に問題のある人たちなどはまずオプトメトリストのクリニックを訪ねます。


日本では視覚機能を調べる場所が非常に少ないのが現状で

日本の眼科は視力を測ったり、眼の病気の検査はしますが視覚機能、

眼球運動や視空間認知機能の検査を行うところは少ないそうです。


視覚機能に問題が生じていて読めないお子さんにはどのように見えているのか

指導している人が知っているということはサポートしてあげるときに大きな手助けになります。

アメリカで学んだ視覚機能チェックリストは下記の通りです。

・読むときに非常に時間がかかる
・読むときに頭や体を大きく動かす
・黒板の文字を写すときなど時間がかかる
・字を書くときマスカラはみでたり、読めないくらい形が整わない文字を書く
・音読の時行を飛ばす、何度も同じところを読む、読むところを見失ったりする
・計算するとき位がずれて計算することが難しい
・ボール運動が苦手で投げられたボールをうまく受け取れない
・図形の問題が苦手である
・はさみで直線や曲線上をうまく切れずに不器用である
・ダンスや体操で真似して体を動かすことが苦手
・見たものや人、形などを書くことが苦手
・靴など生活の中で左右を間違えることがある
・計算はできるが文章題の理解が困難で答えがだせない
・近くを見るとき頭が斜めになったりしきりに眼をこする

これらのことは簡単な眼球トレーニングすることで脳を成長させることができます。

ビジョントレーニングは教育キネシオロジーの中にも含まれています。

専門的なことを知らなくても家庭の中でもトレーニングしていただけます。


また実際、今そのような問題を抱えている子どもたちには学びやすい環境を整えてあげることも大切です。



5月に第1回めのディスレクシアの勉強会を開催する予定です。

平日(火曜日)、日曜日の月2回開催予定です。日にちが決まったらお知らせいたします。

場所は護国神社交差点の丘の上、大分市東原のレストランPAPASDINER を予定しています。







  

2010年04月19日

発達障害の種類

障害が障害となるのはそのことに関して知識がないという場合が多いのです。

子どもたちが何に困って戸惑うのか、そこのところをきちんと見極めてあげることで

うまく困難と思われることと付き合えるようになったりします。

今日は発達障害の種類についてお話します。


よく知的障害と言われているのが精神遅滞、機能の全般的、そして平均的な遅れが見られます。

それに対して広汎性発達障害は発達や機能の遅れが広い範囲にわたっていることを言います。

自閉症(広汎性発達障害の3つの条件の総てがみとめられるもの)

レット症候群、小児期崩壊性障害、アスペルガー症候群、非定型自閉症があります。


他に特異的発達障害と言うのがあってこれには

学習障害(LD)、注意欠陥障害・多動性障害(ADHD)、

コミュニケーション障害、運動技能障害があります。

それぞれが別個の障害と言うのではなく重なり合う部分が多く存在しているといわれています。


これらの中のよく耳にするものをもう少し詳しくご紹介します。

アスペルがー症候群
 知能能力は正常、または正常を超えて発達し、言葉の遅れもほとんどありません。
 社会性の問題、こだわりの強さといった点は自閉症と共通しています。

ADHD(注意欠陥・多動症障害)
 物事に集中できない、落ち着きがない、衝動的に行動するなど特徴があります。
 自閉症と同じく人とコミュニケーションをとるのが困難です。

LD(学習障害)
 知的発達に遅れはないが読み、書き、計算などの学習能力の習得に障害が見られます。



発達障害を個性ととらえて、発達の偏りがあったとしても誰もが素晴らしい成長と可能性を秘めています。

適切な環境で治療教育を受けることでその後大きく成長し優れた能力や長所を伸ばしていくことができます。


発達性ディスレクシアの生徒を持っている先生方、保護者の皆さん

しっかり勉強しましょう。そして世の中に子どもたちの居場所をたくさん作れるように

理解の輪を広げていきましょうね。





  

Posted by sakura at 11:59Comments(0)発達障害について

2010年04月17日

英語ディスレクシア

学ぶときに必要な読むことや聞くことなどに困難を感じる子どもたちがいます。

特に日本語よりも多く表れる英語ディスレクシア。

日本の子どもたちは英語を学ぶことは避けて通れません。

あなたの周りに英語に出会ってアルファベットがいつまでも書けなくて

自己嫌悪に陥っている子どもたちはいませんか。

また短期記憶に問題が生じている場合もあります。

勉強することそのものが困難である子どもたち。



ディスレクシアの子どもは自分がそうであるということに気づいていないケースもあります。

知的能力が劣っているわけではありません。視覚や聴覚の機能が正常に働いていないのです

たとえば本の文字が下記のように反転して見えたり、にじんだり、二重に見えたりしています。

  

そして友達も同じように見えているのにきちんと読んだりできているのだと思い込んでいる子ども

少なくないのです。


知的能力が劣っているわけではないのに「怠けている」「努力が足りない」と言われて

子どもたちは二重に傷ついています。そして自己肯定できないまま不登校や引きこもりなど

新たな問題など二次障害を起こすこともあります。


ディスレクシア先進国のアメリカでは学び方を支援する様々なツールや

ディスレクシアの学習者のための指導法があります。

日本語では失読症とか読み書き障害いう名前で呼ばれています。

おおざっぱに学習障害とよばれたりもしています。

障害と言う名前がついて受け入れられずにいる保護者の方もいると聞きます。

障害って寂しい言葉です。うまくかかわる関わり方があるのだということを知ってください。


私は方向音痴の運動音痴、歌も下手でものすごく音痴です。

それでもたいして気にすることもなく笑い飛ばして生きています。

人は誰でもなぜか人並みにできないことがあります。

方向音痴でたまに途方に暮れることはありますが人生が辛くなったりはしません。

けれどディスレクシアを抱える子どもたちが学校生活の中で誰からも寄り添ってもらえずに

いるならそれは辛い、辛い毎日なのではないでしょうか。


世の中にはよく知りもしないで人を非難したり批評したりすることが好きな人もいますが

そんな人もいる社会の中で子どもたちは周囲の大人の無理解に心までも傷ついて自分を責めているのです。

まず保護者の方が学校の先生が気づいてあげてください。そして手を差し伸べてあげてください。


英語を指導する先生方や保護者の方たちに正しいディスレクシアへの理解と支援の仕方を紹介しています。

そのために英語ディスレクシアの子どもたちをサポートするインストラクターを養成することにしました。

英語がよくわからないという方でも初級コースで指導の基本となるフォニックスと私が考案したマジックサインの

習得をしてから中級で専門的な勉強をすれば支援してあげることができます。


日本語のディスレクシアよりも圧倒的に多い英語ディスレクシアをサポートする機関があまりにも少ないのです。

まず保護者の方、教育関係者の方、塾や民間の英語教室の先生、そしてディスレクシアであるあなた

来月よりじゃん公のパパスで月に2回、平日と日曜日にランチを頂きながら

いろんなお話をして理解の輪を広げていこうと思います。

詳細をまたお知らせいたしますので是非参加お待ちしています。


  

2010年04月14日

理解を求めて

いつもいらいらしてました。
時には叱りつけたこともありました。

ごめんね、ごめんね、ごめんなさい。

25年以上も子どもに英語を教えてきてよく知らなかったディスレクシアのこと
どんな言い訳もできないなと涙を浮かべた子どもたちの顔を思い浮かべながら
今、立ち上がろうと思います。sakura奮闘のsakura、またまた奮闘いたします。

英語ディスレクシア学習支援センター

日本中の子どもに寄りそうつもりで始めます。








ディスレクシアとは知能や感覚、運動障害、家庭的にも社会的にも特に原因がなく
神経生理学的原因による読み書きを困難と感じる障害です。二次的に読解の問題や
読書行為の減少を引き起こし、語彙や基礎知識の拡充を防げる可能性があります。
何より本人の罪ではないのに「怠けている」ように見られたり、自分自身を肯定できなかったり
して辛い思いをしている子どもが大勢います。(全人口の6~10%)

また日本語より英語のほうが顕著に表れることが多く、そのため中学に入って初めて
ディスレクシアに気づくこともあります。日本語の読み書き障害では言葉の教室などで
ケアを受けることが可能ですが英語のディスレクシアはほとんどケアされることもなく
単なる英語嫌いとか勉強嫌いなどという烙印を押されて心に傷を負って学校生活に
影を落とす子どもも少なくありません。



どんなに頑張って努力してもアルファベットが書けない、先生の説明が理解できない
そんな子どもにいらいらして溜息をついていた私。
鬼だよね、まったく。たくさん勉強しました。あなたたちのこと。

アメリカでは全人口の15%がディスレクシアであるといわれています。
つまり英語ディスレクシアの先進国。そこでインストラクターの資格を取りました。

最近増えた子ども英語の先生たち。中にはそこで英語嫌いになった子どもも多いはず。
先生たちもなぜこんなに一生懸命なのに覚えてくれないだろうと頭を抱えているかも知れません。

解決策はここにある。先生たちに学んでもらってたくさんの子どもたちに学ぶことが苦しいことでなく
上手に付き合っていけば楽しく勉強できるんだよと教えてあげてください。

英語の先生だけではなくこれからフォニックス、サインなど一般の方でも基礎となる知識をマスターして
いれば英語力に関係なくインストラクターになることができます。

あなたの周りには、読むこと、書くこと、聞くことに不自由を感じて勉強することが苦しくて
避けしまっている子どもがいるはずです。けっして怠けているのではないのです。
気づいてあげてください。そして手を差し伸べてあげてください。